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最低賃金 — 毎年10月に上がる。確認を忘れない

2 分で読めます

地域別に定められ、毎年改定されます。対象になる賃金と、違反した場合の扱いを整理します。

目次(7 項目)
  1. 2種類の最低賃金
  2. 誰に適用されるか
  3. 計算に含める賃金・含めない賃金
  4. 毎年10月に確認する
  5. 違反した場合
  6. 減額の特例
  7. 賃上げに使える支援

2種類の最低賃金

  • 地域別最低賃金 … 都道府県ごとに定められ、すべての労働者に適用。通常10月頃に改定
  • 特定(産業別)最低賃金 … 特定の産業に適用。地域別より高い額

両方が適用される場合は、高いほうが適用されます。

誰に適用されるか

雇用形態を問わず、すべての労働者です。

  • 正社員、パート、アルバイト、契約社員、嘱託
  • 試用期間中の者(減額には許可が必要
  • 外国人労働者、技能実習生
  • 日雇い

「本人が同意している」「業務委託だから」という理由で下回ることはできません。業務委託でも、実態が労働者なら適用されます。

計算に含める賃金・含めない賃金

含めるもの

  • 基本給
  • 毎月支払われる手当(職務手当、役職手当など)

含めないもの

  • 通勤手当、家族手当、精皆勤手当
  • 時間外・休日・深夜の割増賃金
  • 賞与など、1か月を超える期間ごとに支払われるもの
  • 臨時に支払われる賃金

月給制の場合の計算

(月給 − 除外される手当) ÷ 1か月平均所定労働時間 ≧ 最低賃金額

月給25万円でも、通勤手当や残業代を除いた額を所定労働時間で割ると、最低賃金を下回ることがあります。

毎年10月に確認する

地域別最低賃金は毎年改定され、近年は上昇幅が大きくなっています。

  • 改定の発効日に、全従業員の時給換算額を確認
  • 月給者も計算し直す
  • 就業規則・賃金規程の記載を確認

気づかずに下回っていた、という事態が最も多い違反です。年間の定例タスクにしてください。

違反した場合

  • 最低賃金額との差額の支払い義務 … 遡って支払います
  • 地域別最低賃金の違反は50万円以下の罰金
  • 労働基準監督署の指導・是正勧告

減額の特例

次の場合、都道府県労働局長の許可を受ければ減額できます。

  • 精神または身体の障害により著しく労働能力が低い者
  • 試の使用期間中の者
  • 認定職業訓練を受ける者
  • 軽易な業務に従事する者、断続的労働に従事する者

許可なしに減額することはできません。

賃上げに使える支援

  • 業務改善助成金 … 事業場内最低賃金を引き上げ、あわせて設備投資等を行った中小企業への助成
  • キャリアアップ助成金(賃金規定等改定コース)
  • 賃上げ促進税制 … 給与等支給額を増加させた場合の税額控除

最低賃金の上昇は避けられない流れです。価格転嫁と生産性向上をセットで計画してください。

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経営者のコメント

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