NEXT CEO
冊子をもらう

在庫は現金が姿を変えたもの — 持ちすぎると何が起きるか

1 分で読めます

在庫は資産に計上されますが、売れるまで現金にはなりません。適正量の考え方と、抱えた在庫の処理を整理します。

目次(5 項目)
  1. 在庫が増えると利益は出ているのに現金が減る
  2. 適正在庫の考え方
  3. 在庫を増やしてしまう典型
  4. 滞留在庫の処理
  5. 決算期末の棚卸

在庫が増えると利益は出ているのに現金が減る

仕入れた商品は、売れるまで費用にならず、資産として計上されます。つまり在庫を増やしても損益計算書上の利益は減りません。しかし現金は仕入れた時点で出ていきます。

「利益は出ているのに資金が苦しい」という状態の代表的な原因がこれです。決算書の利益だけを見ていると気づけません。

適正在庫の考え方

在庫回転期間 = 棚卸資産 ÷ 月商(何か月分の在庫を持っているか)

この数値を毎月記録し、増えていないかを見ます。業種によって適正水準は大きく違うので、絶対値より推移を見てください。

必要な在庫量は次で決まります。

  • 調達リードタイム … 発注から納品までの日数
  • 需要のばらつき … 変動が大きいほど安全在庫が必要
  • 欠品のコスト … 欠品で失う売上と信用
  • 保管コスト … 倉庫代、管理の手間

在庫を増やしてしまう典型

  • まとめ買いの値引きに乗る … 10%安く買えても、半年売れなければ資金は半年寝ます
  • 欠品を恐れて多めに発注する … 欠品の記憶は残るが、滞留在庫は見えにくい
  • 新商品を出すたびに旧商品が残る
  • 最低発注ロットが大きい仕入先

滞留在庫の処理

売れない在庫は、時間が経つほど価値が下がります。持っているだけでは1円にもなりません。

  • 値下げして売り切る … 仕入値を下回っても、現金化できるなら検討する価値があります
  • セット販売、おまけ
  • 業者への一括売却
  • 廃棄廃棄損として損金にできますが、廃棄の事実を証明する記録(廃棄証明書、写真、廃棄リスト)が必要です

「いつか売れるかもしれない」と持ち続けるのが最も高くつきます。

決算期末の棚卸

期末在庫は利益の計算に直結します。在庫が多いほど原価が小さくなり、利益(と税金)が増えます。

実地棚卸は必ず行ってください。帳簿在庫と実在庫がずれていると、利益も納税額も間違えます。不良品・破損品は評価減または廃棄の処理をすることで、実態に合った利益になります。

この記事をシェアする


経営者のコメント

同じ時期に会社をつくった経営者が、この記事にどう向き合ったか。

コメントの投稿は会員限定です。 冊子を受け取る(無料会員登録)

無料

会社をつくった人に、最初に届く 1 冊

決算の進め方、PL のつくり方、創業時にやったほうがよい 10 のこと。 設立から 1 か月以内の方へ毎月お届けします。購読は無料で、 あわせてテンプレートの配布と無料ウェビナーもご利用いただけます。