会社の規模に関係なく適用される
育児・介護休業法は、従業員が1人でもいれば適用されます。「うちは小さいから」は理由になりません。
主な制度
- 育児休業 … 原則、子が1歳になるまで(保育所に入れないなどの事情があれば最長2歳まで)
- 出生時育児休業(産後パパ育休) … 子の出生後8週間以内に4週間まで、2回に分割して取得可能
- 育児休業の分割取得 … 原則2回まで分割可能
- 子の看護等休暇 … 年5日(子2人以上なら10日)、時間単位で取得可能
- 介護休業 … 対象家族1人につき通算93日、3回まで分割
- 介護休暇 … 年5日(対象家族2人以上なら10日)
- 短時間勤務制度 … 3歳未満の子を養育する労働者に措置義務
- 所定外労働・時間外労働・深夜業の制限
会社に義務づけられていること
- 制度を就業規則に定める
- 妊娠・出産の申出をした労働者への個別周知と、意向確認
- 雇用環境の整備 … 研修、相談窓口の設置など
- 不利益取扱いの禁止 … 解雇、降格、減給、不利益な配置転換
- ハラスメントの防止措置
近年、育児休業取得状況の公表義務など、要件が段階的に追加されています。最新の法令を確認してください。
賃金と給付
育児休業中の賃金は、法律上は支払い義務がありません。代わりに雇用保険から給付が出ます。
- 育児休業給付金 … 一定期間は休業開始時賃金日額の67%、その後50%(率と要件は制度改正で変わります)
- 出生時育児休業給付金
- 社会保険料の免除 … 育児休業期間中は本人負担分・会社負担分ともに免除されます。会社にとっても負担が減ります
介護休業には介護休業給付金があります。
使える助成金
両立支援等助成金には、次のようなコースがあります(年度により変わります)。
- 出生時両立支援コース … 男性の育児休業取得
- 育児休業等支援コース … 中小企業向け。育休の取得と職場復帰の支援
- 介護離職防止支援コース
「育休復帰支援プラン」の作成など、事前の手続きが要件になっているものがあります。取得の前に確認してください。
小さい会社での実務
1人が抜ける影響は大きいのですが、対応しないという選択肢はありません。
- 早めに把握する … 妊娠の報告を受けたら、すぐ計画を立てる
- 業務の棚卸しと引き継ぎ … 属人化している業務を洗い出す
- 代替要員 … 派遣、有期雇用、業務委託。助成金が使える場合があります
- 復帰後の働き方を事前に話し合う … 短時間勤務、在宅
フリーランスへの配慮義務
フリーランス新法により、継続的な業務委託では、育児介護等と業務の両立への配慮が発注事業者に求められます。従業員だけの話ではありません。
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