事業計画書は誰のために書くのか — 提出先で中身が変わる
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金融機関向け、補助金向け、投資家向け、自分用。同じ「事業計画書」でも見られる点が違います。使い回して外す前に、目的別の違いを押さえます。
同じ書類ではない
事業計画書という言葉は幅広く使われますが、読む相手によって評価軸がまったく違います。1つ作って全部に使い回すと、どれにも刺さらない書類になります。
| 提出先 | 最も見られる点 |
|---|---|
| 金融機関(融資) | 返せるか。返済原資、自己資金、経験、担保・保証 |
| 補助金の事務局 | 公募要領の審査項目を満たすか。政策目的への合致、加点項目 |
| 投資家(エクイティ) | 大きく伸びるか。市場規模、成長率、独自性、出口 |
| 自社(社内) | 実行できるか。担当、期限、必要な資金と人 |
金融機関向けで外しやすい点
融資の審査では、事業の魅力より返済の確実性が見られます。「市場は成長しており、シェア1%を取れば売上○億円」という書き方は、投資家向けには通っても融資では響きません。
書くべきは、①誰にいくらで何を売るか ②月にいくつ売れるか、その根拠 ③粗利はいくら残るか ④固定費を引いて月々いくら返済に回せるか、です。単価×数量の積み上げがない計画は、審査では計画とみなされません。
数字は保守的に、根拠つきで
売上計画を大きく書くと熱意が伝わると考えがちですが、逆効果です。根拠のない大きな数字は「事業を分かっていない」という評価になります。
現実的な作り方は、①最低ライン(これだけは確実に見込める受注)②標準 ③上振れ、の3本を作り、標準で融資を申し込むこと。既に契約や引き合いがあるなら、その証拠を添付します。
自社用の計画は別に持つ
提出用の計画とは別に、自分が毎月見る計画を持ってください。項目は少なくて構いません。月次の売上目標、必要な受注件数、現金残高の見込み。これを実績と並べて毎月更新すると、ずれに早く気づけます。提出用の計画は出した時点で更新が止まりますが、こちらは生き続けます。
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