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見積書と提案書の型 — 値引き交渉に持ち込まれない作り方

2 分で読めます

一式いくら、で出すと総額だけで判断されます。内訳の見せ方、松竹梅の作り方、有効期限の入れ方まで、受注率を上げる実務をまとめました。

目次(6 項目)
  1. 「一式」は値引き交渉を呼ぶ
  2. 内訳の分け方
  3. 3 案(松竹梅)を出す
  4. 見積書に必ず入れる項目
  5. 提案書は「相手の言葉」で書く
  6. 値引きを求められたときの対応

「一式」は値引き交渉を呼ぶ

見積書に「システム開発一式 300 万円」とだけ書くと、相手は総額だけを見ます。何にいくらかかっているか分からないので、判断材料は「高い / 安い」しかありません。結果、値引き交渉になります。

内訳を分けると、議論が「何を削るか」に変わります。これは値引きではなく、スコープの調整です。売り手にとっても、削った分だけ作業も減るので損になりません。

内訳の分け方

  • 工程ごと(要件定義 / 設計 / 実装 / テスト / 導入支援)
  • 機能ごと(必須機能 / あると良い機能)
  • 初期費用と月額費用を分ける

さらに、「今回のお見積りに含まないもの」を明記します。追加費用をめぐるトラブルは、ほとんどがこの記載漏れから起きます。

3 案(松竹梅)を出す

1 案だけ出すと、相手の選択肢は「やる / やらない」の二択になります。3 案出すと「どれにするか」に変わります。

  • … フル構成。予算が取れるなら最も成果が出る
  • 本命。ここに誘導する
  • … 最小構成。予算の制約が強い場合の受け皿

梅があることで、予算が合わない場合でも失注ではなく小さく始められます。小さく始めて成果を出し、次に拡大するのは、実績のない創業期には特に有効な入り方です。

見積書に必ず入れる項目

  • 有効期限 … 「発行日より 1 か月」。半年後に同じ金額で出してこいと言われるのを防ぎます
  • 納期の前提 … 「ご発注後〇営業日」。相手の作業(資料提供、確認)の前提も書く
  • 支払条件 … 着手金の有無、締め支払いサイト。創業期は着手金を取れるかが資金繰りを左右します
  • 含まないもの … 別途費用になる範囲
  • 前提条件 … 想定している数量、回数、規模

提案書は「相手の言葉」で書く

提案書の冒頭は、自社の紹介ではなく相手の課題の要約から始めます。しかも、ヒアリングで相手が使った言葉をそのまま使います。

「業務効率化」ではなく「毎月末の 3 日間、全員が残業して集計している状態」。相手が自分の言葉を見つけると、「この会社は分かっている」と感じます。ここで信用が生まれ、その後の提案が通りやすくなります。

値引きを求められたときの対応

安易に応じると、最初の価格が不当だったと認めることになります。次回以降もその価格が基準になります。対応の選択肢は次のとおりです。

  • スコープを減らす … 「この機能を次期に回せば、この金額になります」
  • 条件と交換する … 「一括前払いであれば」「事例として公開させていただけるなら」「年間契約であれば」
  • 断る … 採算が合わない仕事は、受けるほど苦しくなります

創業期は 1 件が惜しくて値引きしがちですが、安い価格で受けた顧客は、その価格を前提に紹介を回します。最初の価格設定は、後の顧客層を決めます。

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経営者のコメント

同じ時期に会社をつくった経営者が、この記事にどう向き合ったか。

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