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創業期の値決め — 最初の価格が顧客層を決める

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実績がないから安くする、が最も多い失敗です。安く受けた顧客はその価格で紹介を回すため、後から上げるのは極めて難しくなります。

目次(5 項目)
  1. 安く始めると後から上げられない
  2. 原価から積む方法
  3. 相場から見る方法
  4. 安くする代わりに交換条件を取る
  5. 値上げするとき

安く始めると後から上げられない

創業期は自信がなく、相場より安い価格を提示しがちです。ところが最初の価格は、そのまま顧客層と紹介の連鎖を決めます。安い価格で満足した顧客は、同じ価格感の相手に紹介します。1年後に価格を2倍にすると、既存顧客からも紹介先からも離れられます。

値上げは、既存顧客との関係を壊すか、顧客を入れ替えるかのどちらかを伴います。最初から適正価格で受け、量を絞るほうが健全です。

原価から積む方法

受託型のサービスなら、まず必要な単価を出します。

  1. 年間に必要な粗利(生活費+社会保険+税金+事業の固定費+事業への再投資)
  2. 年間の稼働可能時間(営業・事務の時間を引いた、実際に売上になる時間)
  3. ①÷② = 最低限の時間単価

ここで重要なのは②です。1日8時間×240日=1,920時間をそのまま使ってはいけません。創業期は営業・経理・移動に半分近く取られます。売上になる時間を1,000時間程度と見積もると、必要単価は想像より高くなります。

相場から見る方法

競合が公開している価格、求人の相場、業界団体の資料から相場を掴みます。そのうえで、相場の下限に張り付けないこと。相場の中央付近に置き、価格ではなく対応範囲や速さで差を作ります。

安くする代わりに交換条件を取る

実績がどうしても必要な最初の数件では、値引きではなく交換条件にします。

  • 事例として社名・内容を公開させてもらう
  • 推薦コメントをもらう
  • 他社を紹介してもらう
  • 期間限定の初回価格と明示する(次回から通常価格だと先に合意しておく)

「今回は特別に」と口頭で言うだけだと、次回も同じ価格を求められます。書面で条件と期限を残してください。

値上げするとき

既存顧客への値上げは、①十分な予告期間(3〜6か月)②理由の説明(コスト増、提供範囲の拡大)③新価格の適用時期、をセットで伝えます。全員が残ることはありません。離れる顧客が出る前提で、どこまで離れたら困るかを先に計算しておいてください。

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経営者のコメント

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