比較の軸
| 購入 | リース | |
|---|---|---|
| 初期負担 | 大きい(全額または頭金) | 小さい |
| 総支払額 | 安い | 高い(金利・手数料相当が上乗せ) |
| 会計処理 | 固定資産に計上し減価償却 | リース料を費用計上(ファイナンス・リースは原則資産計上) |
| 所有権 | 自社 | リース会社 |
| 中途解約 | 売却できる | 原則不可。残リース料の一括請求 |
| 保守・管理 | 自社 | メンテナンス込みのプランあり |
| 固定資産税 | 償却資産として課税 | リース会社が負担(リース料に含まれる) |
創業期はどちらか
手元資金が限られているなら、リースまたは分割購入が合理的です。理由は、設備に現金を使い切ると、売上が立つまでの運転資金が残らないからです。
総支払額はリースのほうが高くなりますが、資金が尽きて事業が止まるリスクのほうが大きいという判断です。
リースの落とし穴
- 中途解約できない … 事業を縮小・撤退しても、残期間のリース料を一括で請求されます。撤退の自由度が下がります
- 長期契約 … 5〜7年の契約が多く、その間は設備を変えられません
- 連帯保証 … 代表者の個人保証を求められることがあります
- フランチャイズ加盟時のリース … 本部指定の高額なリースを組まされ、抜けられなくなる例があります
購入が有利な場面
- 長く使う設備で、途中で入れ替える予定がない
- 手元資金に余裕がある、または設備資金の融資が受けられる(リースより金利が安いことが多い)
- 税制優遇が使える … 中小企業投資促進税制、経営力向上計画の認定による即時償却・税額控除など
- 中古で安く調達できる
減価償却と節税の誤解
「設備を買えば節税になる」と言われますが、減価償却は数年に分けて費用化されるため、購入した年に全額が経費になるわけではありません(少額減価償却資産の特例や即時償却が使える場合を除く)。
そして何より、節税額は支出額を上回りません。100万円使って法人税が30万円減っても、手元の現金は70万円減っています。必要な設備かどうかが判断の基準で、節税は結果です。
第三の選択肢
- レンタル … 短期間。中途解約しやすい
- 中古購入 … 耐用年数が短くなり、償却が早く進みます
- サブスクリプション … ソフトウェアや一部の機器
- シェアリング … 工房、厨房、機械の時間貸し
まず使ってみて、必要性が確定してから所有するという順番が、創業期には最も損失が小さくなります。
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