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為替リスクをどう抑えるか — 円建てにできないか先に交渉する

2 分で読めます

為替の変動で、利益が丸ごと消えることがあります。小規模事業者が現実的に取れる対策を整理します。

目次(6 項目)
  1. 何が起きるか
  2. 最も簡単な対策:円建てにする
  3. 外貨建てにする場合の対策
  4. 創業期に現実的な順序
  5. 会計処理
  6. 手数料も見る

何が起きるか

外貨建てで取引すると、契約時と入金時のレートの差が損益になります。

10万ドルの輸出契約を、1ドル150円のときに結び、入金時に140円になっていた場合。

  • 契約時の想定 … 1,500万円
  • 実際の入金 … 1,400万円
  • 為替差損 100万円

利益率が10%の取引なら、利益が丸ごと消えます。

最も簡単な対策:円建てにする

取引通貨を日本円にすれば、為替リスクは相手が負います。まずこれを交渉してください。

  • 相手が受け入れるかは力関係によります
  • 相手にリスクが移るため、価格面で譲歩を求められることがあります
  • それでも、読めない変動を抱えるより確実です

外貨建てにする場合の対策

①為替予約(先物予約)
将来の特定日に、あらかじめ決めたレートで交換する契約を銀行と結びます。レートが確定するので、計画が立てられます。

  • 金融機関との取引実績が必要な場合があります
  • 予約した日に決済しないと、差額の精算が発生します
  • 入金時期がずれるリスクを考慮して期間を設定する

②外貨預金口座で受け取る
受け取った外貨を円に替えず、外貨のまま支払いに使う。輸入と輸出の両方がある事業では、自然にリスクが相殺されます(マリー)。

③価格に為替変動分を織り込む
見積時のレートより余裕を持たせる。ただし価格競争力は落ちます。

④契約に為替条項を入れる
「一定以上レートが変動した場合は価格を再協議する」という条項。小規模取引では現実的です。

創業期に現実的な順序

  1. 円建てを交渉する … 費用ゼロで最も効果的
  2. 取引額が小さいうちは、変動を許容する(金額が小さければ影響も小さい)
  3. 取引額が増えたら、為替予約を検討する

取引額が数十万円の段階で複雑な手法を使う必要はありません。まず円建て、それが無理なら金額を小さく保つ。

会計処理

  • 外貨建ての債権債務は、決算時に期末レートで換算し、差額を為替差損益として計上します
  • 外貨預金も同様
  • 為替差損益は営業外損益なので、本業の利益とは分けて把握してください

手数料も見る

為替リスクとは別に、両替手数料と送金手数料が発生します。

  • 銀行の為替手数料(TTSとTTBの差)
  • 海外送金手数料(送金側・受取側の双方、さらに中継銀行
  • 少額の取引では、手数料が利益を圧迫します

手数料の安い送金サービスを比較するだけで、コストが大きく変わることがあります。

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経営者のコメント

同じ時期に会社をつくった経営者が、この記事にどう向き合ったか。

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