3段階に分ける
| 区分 | 対応 |
|---|---|
| 定型・少額 | 自社の雛形を使う。相手の雛形ならチェックリストで確認 |
| 中規模・継続取引 | 自社で確認し、気になる点だけ弁護士に質問 |
| 高額・長期・新規性が高い | 弁護士に全体をレビューしてもらう |
すべてを弁護士に出すと費用が回りません。金額とリスクで線を引いてください。
自社で確認するチェックリスト
①業務・供給の範囲
- 何をどこまでやるか、具体的に書かれているか
- 含まない範囲が明記されているか
- 追加作業が発生したときの扱い
②金額と支払
- 税抜か税込か
- 支払期日(受領から60日以内か)
- 遅延損害金
- 実費・交通費の扱い
③検収
- 誰が、いつまでに、どの基準で検収するか
- 期間内に通知がなければ検収完了とみなす条項があるか
④損害賠償
- 上限額の定めがあるか … 最重要。ないと無限責任になり得ます
- 間接損害・逸失利益が除外されているか
⑤知的財産権
- 成果物の権利がいつ移転するか(報酬の支払い完了時が望ましい)
- 自社が従前から持つ資産が除外されているか
⑥再委託
- 可能か。全面禁止だと自社で抱えきれなくなります
⑦契約期間と解除
- 自動更新の有無
- 中途解約の可否と予告期間
- 解除事由
⑧秘密保持
- 定義、例外、期間
⑨準拠法と管轄
- 紛争時にどこの裁判所か。遠方だと実質的に争えません
自社の雛形を作る
相手の雛形は相手に有利に作られています。自社の雛形を用意し、それをベースに交渉するほうが有利です。
- 業務委託契約(発注用・受注用)
- 秘密保持契約(双務)
- 基本取引契約
1度作れば何年も使えます。弁護士に作ってもらう費用は、数十万円でも回収できます。
社内のルール
- 誰が締結できるか … 金額に応じた承認
- 押印前に必ず全文を読む … 「いつもの契約書」でも変更されていることがあります
- 変更箇所を見比べる … 差分を取る
- 締結後は契約台帳に登録(更新日、解約予告期限)
相談先
- 顧問弁護士 … 月3〜5万円程度。気軽に聞ける相手がいる価値は大きい
- スポット相談 … 1万円/時間程度
- 商工会議所の法律相談 … 無料または低額
- 中小企業向けの法律相談窓口
「この1行が何を意味するか」を聞けるだけで、事故は大きく減ります。
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