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クラウドストレージ — 個人の端末に原本を置かない

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データの紛失、退職時の持ち出し、バックアップ。最初に決めるべきルールを整理します。

目次(7 項目)
  1. 最初に決めること
  2. 選ぶときの比較軸
  3. 権限管理
  4. バックアップは別に取る
  5. 電子帳簿保存法との関係
  6. セキュリティ
  7. 移行のコスト

最初に決めること

ツールを選ぶ前に、次を決めてください。

  • 原本をどこに置くか個人のPCのデスクトップに原本があると、故障・紛失・退職で失われます
  • フォルダ構成 … 部門別か、案件別か、年度別か
  • 命名規則 … 「日付_内容_版」。「最終版_修正版_本当の最終版」を防ぐ
  • 共有範囲 … 誰がどこにアクセスできるか

選ぶときの比較軸

  • 容量と料金 … 1人あたりの容量、ユーザー数課金
  • 共有リンクの権限設定 … 閲覧のみ、編集可、有効期限、パスワード
  • 版管理 … 過去の版に戻せるか。誤って上書きしたときに救われます
  • ログ … 誰がいつアクセス・ダウンロードしたか
  • 端末での同期 … オフラインでも作業できるか
  • データの保存場所 … 国外サーバーの場合、個人情報の越境移転の問題を確認
  • 他のツール(オフィスソフト、チャット)との連携

権限管理

  • アカウントは人ごとに発行共有アカウントは、退職時に権限を切れません
  • フォルダ単位で権限を分ける … 人事・給与・契約は限定
  • 外部共有のルール … リンクを知っている全員が見られる設定は、URLが流出したら終わりです
  • 退職時のチェックリスト … アカウント停止、共有解除、端末の同期解除

バックアップは別に取る

クラウドに置いてあるからバックアップは不要、というのは誤りです。

  • 誤削除 … ゴミ箱の保持期間を過ぎると復元できません
  • ランサムウェア … 同期しているため、暗号化されたファイルがクラウドにも同期されます
  • アカウントの乗っ取り
  • サービスの障害・終了

別のサービス、または外付けドライブ(同期しないもの)にも保存してください。特にランサムウェア対策には、ネットワークから切り離したバックアップが有効です。

電子帳簿保存法との関係

請求書・領収書などの電子取引データは、電子のまま保存する義務があります。

  • 取引年月日・取引金額・取引先で検索できる状態にする
  • ファイル名を「20260912_110000_株式会社サンプル.pdf」のように統一し、索引の一覧を作れば要件を満たせます
  • 訂正・削除の防止に関する事務処理規程を備え付ける(国税庁のサンプルを自社名に置き換えるだけ)
  • 保存期間は7年(欠損金が生じた年度は10年)

セキュリティ

  • 二要素認証を必ず有効にする最も効果が高く、費用もかかりません
  • 共有リンクに有効期限とパスワードを設定
  • 端末にパスコード・暗号化を設定
  • 公共のWi-Fiでの利用ルール

移行のコスト

一度使い始めると、乗り換えは大変です。データ量が増えるほど移行の手間が増え、共有リンクもすべて切れます。最初の選択を慎重に行ってください。

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経営者のコメント

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