なぜ小さい会社ほど必要か
大企業は代替拠点や資金の余裕がありますが、小規模事業者は1度止まると再開できないことがあります。
- 設備が壊れる、データが失われる
- 数週間営業できないと資金が尽きる
- 取引先が他社に切り替える
- 代表者1人に依存していると、本人の不在で全停止
最小構成のBCP
分厚い文書は要りません。A4数枚で足ります。
①優先して復旧する業務を決める
全部を同時に戻すことはできません。売上と信用に直結する業務を2〜3個選びます。
②止まる原因を洗い出す
- 建物・設備の被災
- データの喪失
- 人が来られない(災害、感染症、けが)
- 仕入先が止まる
- 電気・通信の停止
③それぞれの対策を書く
- データ … クラウドへのバックアップ、オフラインのバックアップ(ランサムウェア対策)
- 連絡 … 安否確認の方法、緊急連絡網
- 代替手段 … 在宅勤務、代替の作業場所、代替の仕入先
- 資金 … 数か月分の運転資金、または緊急時に引ける借入枠
- 属人化の解消 … 代表者しか知らない情報(口座、パスワード、取引先の連絡先)を共有できる状態に
④連絡先リスト
従業員、取引先、金融機関、保険会社、専門家。紙でも持っておく(端末が使えない可能性)。
事業継続力強化計画の認定
作ったBCPは、経済産業大臣の認定を受けられます。申請から認定まで45日程度、費用はかかりません。
認定を受けると、
- 補助金の加点 … ものづくり補助金、持続化補助金など
- 税制優遇 … 防災・減災設備の特別償却
- 信用保証の枠、日本政策金融公庫の低利融資
- 取引先への説明材料
様式は比較的シンプルで、中小企業庁がひな形と手引きを公開しています。
1人会社のBCP
従業員がいなくても必要です。むしろ代表者1人に全部が集中している分、リスクは高い。
- 自分が倒れたときに、誰が何をするか
- 口座、重要書類、パスワードの保管場所を家族または信頼できる相手に伝える
- 取引先への連絡手段
- 所得補償保険の検討
見直す
作って終わりにせず、年1回は確認してください。連絡先が古い、バックアップが取れていない、代替の仕入先がなくなっている。使えないBCPは、ないのと同じです。
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