記録は義務
使用者には労働時間を適正に把握する義務があり、客観的な記録による把握が原則とされています。タイムカード、ICカード、PCの使用記録などです。
自己申告制も認められますが、実態調査などの措置が必要になります。手書きの出勤簿だけでは、後から争いになったときに反証できません。
選ぶときの比較軸
- 打刻の方法 … スマートフォン、PC、ICカード、生体認証。現場の実態に合うか(外回り、複数拠点、直行直帰)
- GPS打刻 … 外勤がある場合。ただし常時の位置情報取得はプライバシーの問題になり得ます
- 残業の上限アラート … 月45時間、年360時間、月100時間未満などに近づいたら警告
- 有給の管理 … 年5日の取得義務の管理、比例付与の自動計算
- シフト管理 … 飲食、小売、介護
- 給与計算ソフトとの連携 … 転記ミスがなくなります
- 36協定の期間管理
小さい会社での最低限
従業員が数人なら、高機能なツールは不要です。
- 打刻できる(スマートフォンアプリで十分)
- 月次で集計が出る
- データを出力できる
これだけ満たしていれば足ります。月額は1人あたり数百円程度からあります。
記録すべきもの
- 始業・終業時刻
- 休憩時間
- 時間外労働、休日労働、深夜労働の時間数
- 有給休暇の取得日
賃金台帳に労働時間数を記入し、5年間(当分の間3年間)保存する義務があります。
労働時間に含まれるもの
打刻のルールを決めるときに影響します。
- 義務づけられた着替え、準備、片付け
- 朝礼、清掃
- 手待ち時間(電話番など)
- 参加が義務の研修・会議
「打刻後に着替える」という運用にしていても、着替えが義務なら労働時間です。
よくある問題
- 打刻と実態がずれている … 定時で打刻して残業する。これを黙認すると、後から未払い残業として請求されます
- 打刻忘れが放置される … 修正のルールと承認フローを決める
- 管理職だから記録しない … 労働基準法上の管理監督者に当たるかは実態で判断されます。該当しても深夜割増は必要で、健康管理の観点から労働時間の把握は必要です
導入の進め方
- 現状の記録方法と課題を整理
- 無料トライアルで実際の現場で試す
- 打刻ルールを決めて周知
- 給与計算との連携を設定
- 1〜2か月は並行運用して確認
IT導入補助金の対象になることがあります。導入前に確認してください。
無料
会社をつくった人に、最初に届く 1 冊
決算の進め方、PL のつくり方、創業時にやったほうがよい 10 のこと。 設立から 1 か月以内の方へ毎月お届けします。購読は無料で、 あわせてテンプレートの配布と無料ウェビナーもご利用いただけます。
